ゲームバランスを壊す「バランスブレイカー」とは?その原因と対策

ゲームプランナーの考え方

ゲームバランスを壊す要素は「バランスブレイカー」として知られています。

これが原因でゲームが「クソゲー」と呼ばれることも少なくありません。

開発者が苦心して追加した要素が、意図せずバランスブレイカーとなってしまうこともあります。もちろん、単純なミスもその一因です。

バランスブレイカーの発生原因

最近のゲームは情報量が膨大で、バランスを保つのが非常に難しくなっています。

スマホゲームの規模が大きくなるにつれ、多くの数値を多角的に管理する必要が出てきます。

このため、情報の見落としやテストプレイの不足がバランスブレイカーの原因となることがあります。

自分を有利にさせようとすると崩れやすい

例えば、「じゃんけん」でもローカルルールがゲームバランスを崩すことがありました。

私の子供時代には「次元チョキ(ルパン三世の次元大介のチョキ)はどのじゃんけん相手でも勝てる」という謎ルールがありました。

こうした設定はゲームの楽しさを損ないかねません。

バランスブレイカーは完全な悪ではない

無敵の存在は、キャラクターの強さを表現するために使われることもあります。

例えば、RPGでは無敵の敵がストーリーのつじつまを合わせるために必要な場合もあります。プレイヤーが挑戦心を持つ要素として機能することもあります。

しかし、対戦ゲームにおいては、バランスブレイカーは非常に問題となります。

無敵キャラが使用可能であれば、一方的に敗北するプレイヤーが増え、「クソゲーだ」との批判が飛び交います。

対人ゲームでは、この演出を入れてはいけない

ただし、この設定が対戦ゲームで相手が使用できる状態になったら、それは、そのプレイヤーとあった場合に、一方的にやられてしまうため、『クソゲーだーと、バランスが悪い!』という発言が飛びます。こういう場合によく『ゲームバランスが取れていない。』、あの設定はバランスブレイカーだ。となります。

バランスを崩さない工夫

では、どうすればバランスを崩さずに「こいつは強い!」と感じさせることができるのでしょうか?

基本的には全体的に強くすることが考えられますが、これではバランスブレイカーになる可能性があります。プレイヤーが普段しないような行動で攻撃が当たる工夫が必要です。

例えば、特定の武器やアイテムを使用した攻撃、特定のモーション中に攻撃が当たるようにするなどが考えられます。ただし、これに頼りすぎると作業ゲームになってしまうため、追加のルールが必要です。

強さのバランスを保つ工夫

通常攻撃でもダメージを与えられるが少ない、特定の攻撃で大きなダメージを与えられるなどの設定をすると良いでしょう。

ごり押しでもクリアできるが少し辛い、というバランスが理想です。多くのゲームにこうした要素が含まれています。

ゲーム開発者の努力

ゲーム開発者たちは常に理不尽感や作業感を感じさせないために工夫を凝らしています。

スケジュールや他の作業に追われながらも、プレイヤーの体験を向上させるために考え続けています。もしバランスブレイカーを見つけたら、温かい目で見守り、フィードバックを送ることで、修正される可能性があります。

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