中国のゲーム事情2
まさか、中国関連を2回書くことになるとは思いませんでした。
なぜこの記事を書くのかといいますと、中国でゲーム内の英語表記が禁止になったようなので、それについて。
まず、翻訳作業
基本的に中国外もそうですが、日本ゲームを海外へ売る場合には、ローカライズが入ります。
ローカライズとは、日本語を英語などに変換する作業のことです。
このローカライズ作業としましては、基本的には、ストーリー中の文章やスキルの説明など、言語を現地の言葉に変えないと通じないものを変更したりします。
問題点
今回は、この部分に関しては、ローカライズされているので問題なかったようですが、問題となったのは、ゲーム戦闘中やタイトルなどで使われる英語表記についてでした。
例えば、
ゲームやっている方であれば、わかると思うのですが、
- 攻撃が当たった場合 → HIT
- 会心の一撃が出た場合 → Critical
- 攻撃が外れた場合 → Miss
- 体力表記 → HP
などのゲームのシステム要素には、様々な英語表記のものが存在します。
これを全部置き換えていく形となるので、非常に大変です。凝った演出や文字にしている場合は、テクスチャとして登録している場合があるため、書き直しになったりとローカライズ費用がかさむ形になります。
基本的に派手な演出で使われている、凝った文字などは、テクスチャで表現されていると思ってください。システムフォント(標準搭載の文字フォント)などは、ゲーム演出などに表示させるとかなり印象が良くないので、注意です。
タイトルでも起きている
ゲームタイトルでも英語表記になっている場合は、変更しなければいけないようです。
例えば、タイトル名が下記のようなものがあった場合
ゲーム魂 Reborn
上記の場合、後ろについているRebornがアウトとなります。なので、この部分を修正するか削除しなければならないようです。
英語教育もなくすとのことが・・・。
中国は、人口面でも多いので、確かに人口を考えた場合に中国語が標準であれば問題ないという側面がありますが、他の国を考えた場合には、どうしても英語はかかせないものとなってきます。
中国は、自国を絶対的な立場に押し上げようとしているのかもしれませんが、非常に強引に行っているため、反発が強いです。
ただ、国としては、強制出来るような体制を持っているため、中国市場は、染まっていくでしょう。
ゲーム開発者としては
中国では巨大企業でゲーム会社があるため、その会社をわざわざ潰してまでやることなのかと感じてはいます。最近の中国ゲームはクオリティが高くなってきているため、勿体ないなと思っています。
この中国の英語を排除しようという動きは、少し過激すぎるなあと思いますが、国としての動きなので、ゲームを開発者にはどうすることもできません。
ゲームを出さないという手段もできますが、やはりそこは、人口の多さによっての売り上げがものをいう世界なので、なかなか後退は出来ないものだと思います。(元々が中国に進出している企業は特に)
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