中国のゲーム事情
中国が今、ゲームの規制に対して物凄く動いています。そこで今回は、実際に私が中国のゲーム業界に対しての話をしたいとも思います。
中国がゲームに対して規制、禁止としてどのようなことを行っているのかは、特にここでは明記しないです。なぜ規制が強まっているのか?という点に対しての記事となります。
なぜ規制が強まるのか?
なぜ中国はゲームの規制が強まるのか。これについては、中国トップの上の指示によるものが大きいでしょう。他国と違い、中国では社会主義となっていますが、トップからの指示をもろに受けます。
また、社会主義でありながら、貧富の差も激しいものとなっています。
ネットなど、気軽にいろいろなものを見れない、土地の売買は、そこを使用できる権利だけであり土地そのものの権利は国が握っているなど、色々と国がすぐに命令で関与できるものが多く存在しています。
実際に、道路を作るため住む人を強制的に追い出したり、退去しない家の周りをそのままにして道で囲んでしまうとかなり強引な進め方をしている感じです。
と、調べると色々出てきますが、ゲームと離れるので、ここまでで。
ゲームで起きた問題
ゲームとしてなぜ規制を強めなければいけないのかというと、昨今のゲームはネットワークゲームが多く他のプレイヤーとのやり取りができたり、表現を自由にできる分だけ、国民が不満をその場でぶつけてしまっていたというのがあります。
話題になったのが、『どうぶつの森』で、国に対しての誹謗中傷を行ったりもした例がありました。
このようにいろいろなプレイヤーとのやり取りが出来てしまうのが、非常に中国としては、困る展開で、他者とのかかわりをなるべく断ちたい形でした。
そのため、規制強化に踏み切っているという感じです。
中国以外の他の国では?
他国もないというわけではありませんが、中国ほど強烈なものはありません。他国でのゲームで、よく話題になるのが、エロと残虐の規制が強い国があります。
エロ要素が入っただけでもダメな国や、残虐すぎる表現が入っているため、発売出来ない、もしくはその国だけのパッチを適応させるなどもありました。
日本でも規制はされている。
エロ要素であれば、ゲームキャラクターがセックスをしている描写は発売禁止。性器の表示も発売禁止となります。(国によってはハグ(異性の抱きつき)もダメなところもあります。)
残虐表現では、切断面をぼやかさないで、精密に描くことや拷問の残虐すぎる表現によっては、発売が出来ません。
ダイイングライトでは、血の色がなぜか緑になっていたときもあります。2015年のアップデートで赤になったようです。
※初回作が血が緑!次回作は緑ではなかった。
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切断面でもめたゲームとしては、ギアーズオブウォーですね。こちらは、XBOXのゲームとなりますが、移植の際に断面図までしっかりと表現していたため、発売する際に、断面図を黒く塗る、血の量を減らすなどしたようです。(武器にチェーンソーがあるためそれで、人型の敵をぶった切ることができます。)
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日本にはレーティングの会社があります。
日本にはレーティングという『このゲームは何歳の人対象ですよ』というのがわかるように設定をする会社、CEROがあります。CEROは、ゲームパッケージを見たことならわかると思いますが、A、B、C、D、Zのどれかが表記されているを見たことがあると思います。
これによって、ゲームの対象年齢をお客さんに教えています。
- A 全年齢対応
- B 12歳以上
- C 15歳以上
- D 17歳以上
- Z 18歳以上のみ対象
という形に別れています。
これは、ゲームを発売する前にCEROに審査を出して、その審査の結果によって決まります。なので、この審査が通らないとゲームを発売することができないため、表現が著しくまずい方向の場合は、CEROから指摘されます。
Z指定されるとゲーム会社としては、ちょっと困る場面も
Z指定は、18歳以上のみ対象となっており、グロテスクな表現、エロティックな表現が入っている場合があります。そのため、他のA、B、C、Dのどれかに指定されているゲームと一緒にすることができず、専用のコーナーを作りまた、18歳未満に目がつきにくい場所にする必要があります。
これは、売れて欲しいゲーム会社としては、開発したゲームが店の奥に配置されることになるので、発売されているのかがわかりにくくなるデメリットとなっています。
中国のゲーム業界
中国にゲームを出そうという展開が一度ありまして、そこで中国のゲーム業界進出の難しさを知りました。
中国のゲーム業界は、紹介が必要
これは、聞いたとき『え?』と思いましたが、他のゲーム会社から紹介が必要なようです。
それをしないと中国で販売することができないです。
海外の会社が人口の多い中国を狙うもののなかなか進出出来ないのはこのためらしいです。
同じようなゲームがなぜかすぐに作られてしまう
申請をしている間に、同じようなゲームを作られたりとなかなかシビアな展開になるようです。
中国国内では、他の国で人気のゲームはすぐに似たものが作られてしまい、本家が到着する前に、稼ぐというのが一般となってしまっています。
今回の記事について
私が持っている情報については、古い可能性がありますなので、もし中国でゲームを発売したい、他の国ようにローカライズしたいなどあった場合には、現在では、問題なくなっている可能性もありますので、ご了承ください。
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