ゲームのデバッグは、思ったより単純ではなく、考えて作業しないと終わらない作業
ゲームのデバック作業は、やったことない人からするとバグを見つけるため、永遠と同じ作業、パターンを繰り返すというイメージがあるかもしれませんが、実は違います。
今回はデバック作業についてのお話をしたいと思います。
デバックは、単純作業もあるにはありますが、それだけではありません。
デバッグの魅力
デバックの魅力の一つとしては、実際に開発タイトルを遊べるということもあります。もちろん開発中なので、まともにプレイできない場合がありますが、それは作業が進んでいくにつれてどんどん遊べるものとなります。
完成に近づいていくゲームを見ていると、パズルがどんどん組みあがっていくような感じを受けます。
デバッグ作業の主なもの
デバックの作業としては、大きく3つあります。(会社によってどれに偏るのかは変わります。)
- 通しプレイ
- 仕様確認
- バグチェック
通しプレイ
これは、最初からプレイしてクリアできるのかどうかのチェックとなります。この通しプレイは重要です。バランスを見るのも含まれます。
基本的には、開発中のゲームは、中断データなどあるわけがないので、ステータスなどをデバッグ画面で操作することができて、通常の強さではないキャラクターで確認していることが多いです。
そのために、この通しプレイは、初期の決められたステータスでクリアできるのかを確認するという目的があり、また難易度の変更によってもクリアできるのかどうかがチェックされます。
仕様の確認
ゲームプランナーが作成した仕様内容をプログラマーが組み込み、それが意図通りであるのかどうかをチェックすることです。
基本的には、確認する前に資料が渡されるためそれ通りの挙動をしているのかの確認をします。
バグチェックする
多分、皆さんのイメージとしてあるのが、このバグチェックが一番いやだなーと思われていると思います。
これは、仕様の確認と同じ感じではありますが、バグが直ったのかどうかのチェックも含みます。また、単純作業、例えば壁に当たり続けてコリジョンを抜けたりしないのかのチェックなど。
面白いのは?
上記3つの中では、通しプレイが一番面白いですが、仕様のチェックもなかなか面白いです。
通しプレイは、自分の関わっていない部分とのすべてが合体したものが見れるので、非常に楽しいです。
ただし、通しプレイは、下手すると何週もすることがあるので、苦痛になってくる場合もあります。私もストーリーを知っているゲームの通しプレイ&バグ見つけのために1か月以上同じゲームをやり続けたことがあります。
仕様の確認は、ゲームのこのキャラクターはこんな感じなのかとか、ここはこうなっているのかなど、知ることができるので、次に作成するゲームに役立つこともあります。
たまに、資料がものすごく分厚くて、確認がめんどくさいのも来たりしますけど。
デバッグをする上で気を付けること
デバッグ作業は、単純で何となくゲームをやっていればいいというものではありません。
優秀なデバッグの方は、仕様の隙をついてきます。
必ずAルートからBの部屋に進むという仕様があるとします。デバッグする場合はAルートからBの部屋に入ることはもちろん、Bの部屋に入らないとか、AのルートにあるCの部屋に入れるか試すなどイレギュラーなプレイも求められる場合があります。(大体この場合は通しプレイの時に頼まれる場合が多いけど)
あと、仕様資料で、仕様の隙をつくのはお勧めできません。なぜなら、それは対策されている可能性もあり、仕様の資料としては、その全部を明記するということはしていません。
担当者にも直接、その問題点を指摘するのではなく実際にデバッグをしてみて、バグを確認してから報告をしましょう。
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