キャラクターの遠景表示、ハイポリ、ローポリ、LODって何?
CGをかじったことのある人、もしくはゲーム開発、ゲームエンジンツールを使ったことあれば、耳にしたことあるかもしれませんが、LOD(Level of Detail)についてのお話をしたいと思います。
LODとは何ぞや?と思いますが、これは簡単にいうとキャラクターをリッチな造形から、ある程度品質を落としたものへ変更してしまうことです。
よく言われるのが、ハイモデル、ローモデル。あとはミドルモデルなどもあったりします。
そんなの何に使うの?と思われますが、これは処理負荷を軽減するためによく使います。
LODとは負荷の軽減
極点な例ですが、例えば、すごいクオリティの高いキャラクターがいるとします。背景も凄いリッチにデータリソースをたくさん使って表現したとします。
そのクオリティの高いキャラクターを一画面に100体表示しなければならなくなりました。1体でも処理がギリギリなのにというレベルだったとします。これは、もう処理が大変なことになることは容易に想像がつきますね。そこで、今回のLODという言葉に結びつきます。
実際にゲームをやっていると、遠くにあるものを見ながら近づいてみてもらって、ある一定の距離で形が微妙にかわる瞬間があります。実はそれがLODの距離となります。
リッチなキャラクターから、リッチでないキャラクターへ差し替えたり、背景もリッチなオブジェクト(物体)から軽いモデルへ差し替えたりしています。こうすることによって、近場は、リッチな表現、遠くにいくと品質を落とした表現という感じにすることにより、より表示できる個数を増やしてきています。昨今では、オープンワールドとか広い世界を表現できるようになっているのは、このLODを上手くつかうことができているのも理由の一つです。(これだけの技術のおかげではありませんが。)
LODを絶対にしなければならないわけではない
ただし、なんでもLODを作らなければならないのか?とLODにする必要がないということもあります。
例えば、町があるとします。その町中は非常にリッチな表現をしているため、ありとあらゆるものが現実の世界と同じように表現されているとします。それを 1000メートル上空から見てる形とします。
その1000メートル上空の視点から、人を表示する必要があるのか、さらに人より小さい空き缶を表示する必要があるのか?または、さらに小さい昆虫を表示する必要があるのか?
という感じに、LODをというか表示するまでもないものも存在します。そういうものは、ある一定の距離を離れるとさくっと存在を消してしまう感じにします。(表示距離を設定するので近づくと現れる)
※表示しないというのがデータの計算をしないので、LODよりも軽くなります。(表示しないわけですからね。)
今、皆さんがやっているゲームでもこれは確認できます。
実際にゲームをやっている方は、もしLODを確認したい場合、プレイ中に遠くからでも視認できる物体を一つマークして、その物体から一番近い距離からどんどん離れていってください。
急に一瞬形が変わる、切り替えのタイミングがありますので、その距離になったら、離れたり近づいてみたりしてみるとLODのモデルがわかるとおもいます。
ちなみにPS4のスパイダーマンのゲームにもLOD使われていますが、うまく隠しているので、もし持っている方は、ぜひとも見つけてみてください。結構難しいよ!
【PS4】Marvel's Spider-Man スパイダーマン Game of the Year Edition 送料無料 価格:3640円 |
価格:7380円 |
コメント