オリジナル・原作ありの新規ゲームの制作案、5のステップ
ゲームを考える際に、オリジナルゲームにするか、原作ありのゲームにするかという考え方があります。原作があれば、キャラクター、ストーリーなどは、すでにあるわけなので、そこを考える必要がなく、このキャラクターをこんな感じのストーリーにして、こんなゲーム性にしようと考えることができます。
ゲームを考える際に、どちらから考えるのが楽かというと、原作ありで考える方が楽ではあります。
しかし、それは考えるのが楽というだけであって、実際には、その原作者やその権利を持つ会社からは、NGな内容の場合もあります。
今回は、オリジナルゲーム、原作ありのゲームでの考え方、メリット、デメリットについてのお話をしていきます。
また、そこから新規ゲームを考える上で、この二つのゲームのメリットを使い5つのステップでオリジナルゲームの考え方についての内容も書いておきます。
オリジナルゲームとは
漫画やアニメ、小説など何かゲームとは違う媒体で、すでに商品化されているものではなく、自分たちで、すべてのストーリー、キャラクターなどを作り上げて、ゲーム化したもの
メリット
- ストーリー、キャラクターを新規で考えることができる
- 原作がないので、他社に許可を得る必要がない
- 自由にゲーム性を考えることができる
- 売り上げなどが、原作者などに行かないため、儲けが大きくなる
デメリット
- ストーリー、キャラクターを新規で考えなければならない
- 自社で決めることが多く、決定をコロコロ変えることもできるが、その分しわ寄せがくる
- オリジナルとなると、スケジュールが伸びやすい考え方をしやすくなる
- 大規模ゲームとなると資金が必要になる。
すべての要素を作成する必要があるため、手を抜くとぼろが非常に見えやすいのがオリジナルゲームとなります、しかし、このオリジナルゲームは、売上を出せば、利益率が高いので、会社への評価、売上からの一部、もらえる場合などもあるため、うまく歯車がかち合えば、素晴らしいゲームができます。
原作ありゲームとは
漫画やアニメ、小説などゲーム外での媒体がすでに存在しており、その中である程度の売り上げを出してる。その媒体の売り上げを加速させるために、基本的には作成されるゲームが多い
メリット
- 原作のキャラクター、ストーリーを使うことができる。
- 開発費用がある程度負担してくれる
- 原作者が絵を描いてくれることがある。
- 別のゲームのデータを流用することができたりする。
デメリット
- 原作が決まっているため、原作者に確認が多くなる(多忙だったりするため、時間がかかることが多い)
- 契約次第では、売上を何%か払う必要がある。
- 開発スケジュールに縛りが多い。
- ゲーム専用のキャラクターを出すのに、結構時間かかる
原作ゲームは、権利が自分のところにないため、非常に気を使いながら作業をしなければいけない部分が出てきます。ゲームを制作するうえで、ストーリーはかかせません。また、ゲーム性を維持するために多少の変更も出てくると思います。
そこの穴埋めをしたものが、許可がでるのかどうかなど、全面的に信頼をしてくれる方であればいいですが、そうでない場合であれば、そのすり合わせに、精神と時間をすり減らす作業が待っています。
メリットを使った新規ゲームの考え方
ある程度のメリット・デメリットがわかったと思うので、新規ゲームを作るうえでの考え方を一つ。
ゲームを考える上で、一番手っ取り早いのは、ゲーム性をそのままでキャラクターを変更してしまうというのが楽です。
例えば、ドラゴンボールのゲームがあったとして、そのキャラクターをワンピースのキャラクターに変更すれば、ワンピースのゲームになります。
これをゲームがあってキャラクターを変更するという考えでなくて、キャラクターがあって、ゲームを変更するという逆に考えます。
考えるための5つのステップ
①キャラクターとストーリーは、その原作のものでとします。(自分が好きな漫画などでよい)
②ゲーム性を考えます。
③ゲーム性を考え、ある程度納得いくものが出来たら、そのゲーム性で新規のキャラクターとストーリーを考えます。
④新規のキャラクターとストーリーを考えたゲーム性に取り入れます。
⑤オリジナルゲームの完成です。
何もないところより、箱となるものを使って考える
このような考え方をすると、一から考えるよりも、柔軟な考え方ができ、またキャラクターの設定に対しても、その参考としたキャラクターに似た形になる可能性もありますが、そこは、意識して変更ができるはずなので、オリジナル設定とすることができます。
このオリジナル、原作ありのメリット・デメリットを使った方法は、組み合わせによってほかの考え方もできると思いいます。
一長一短の部分があるので、うまくその長所となる部分を使って、ゲーム案を考え作業をするとよいでしょう。
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